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スパイ技術は仕事や恋愛に応用できるか? 元外交官・佐藤優が語る「インテリジェンス」を高める読書――ライター小山内の「オタク学!」vol.5

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―本誌ライターの小山内さんによる、コラム「オタク学」。「オタク的な分野×社会学」というテーマのコラムです。―

本屋によく出向く方なら、新刊コーナーに「佐藤優」という著者の本が常に置かれていることに気づくだろう。

佐藤さんは元外交官で旧ソ連・ロシアの専門家。鈴木宗男事件に絡んで逮捕され、一年半にも及ぶ獄中生活を送った後、捜査の背景・裏側を綴った壮絶なノンフィクション『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞を受賞)を発表。以降作家生活に入り、多くの雑誌で連載を掛け持ちしながら、主に政治や外交をテーマに数多くのノンフィクションを世に送り出してきた。

◆外交という究極の頭脳戦で鍛えられた、「インテリジェンス」の力を著作で披露

外交官として、対ソ・対露外交における情報戦の最前線で闘ってきた佐藤さんは、いわば現代のスパイマスターだ。だが佐藤さん自身は「スパイ」という言葉はあまり使わず、「インテリジェンス」(諜報)というフレーズを好み、著作のタイトルにもよく使う。

記事末尾の参考リンク先では、ビジネスマンが「インテリジェンス」を高めるために読むべき本として、スパイ技術そのものを扱った本だけでなく、数学や論理学、哲学に至るまで、様々なジャンルの本を挙げている。どれも普通の学者や評論家では思いつかないような独特の組み合わせだ。

◆「インフォメーション」と「インテリジェンス」の違いを分かれば、見える世界も違う!

実は「インテリジェンス」には「情報」という意味もあり、それだと「インフォメーション」と意味が被ってしまう。両者の違いとは何だろうか。

例えば大学受験をする際、どの大学のどの学科に惹かれるか、その大学の試験の難易度はどれくらいか、卒業生の就職先はどこか、などといった「インフォメーション」をまずは集めるだろう。これらは「情報」というより、生の加工されていない「情報資料」だ。

その次にすべきことは、「そもそも自分は何を学んで、どんな仕事につきたいのか?」「その大学が公表している実績は、他の大学と比べてどうだろうか?」「学費や一人暮らしした場合の生活費は、どの程度まで大丈夫か?」といった「分析」をしなければならない。そういった「処理」を経て出来上がるのが、あなたが行動を選択し決断する時に本当に役に立つ「インテリジェンス」=「情報」だ。

佐藤さんは国家や歴史など堅苦しいテーマだけでなく、若者向け週刊誌『SPA!』の連載を収録した人生相談本まで出している。そこでは仕事や恋愛といったプライベートな相談に対しても、佐藤さん流の「インテリジェンス」技術を用いた方法で、極めて具体的な回答をしている。

国際政治の舞台に立つ政治家や外交官だけでなく、仕事や恋愛に悩む普通の人達にも、「インフォメーション」を「インテリジェンス」に高める能力が求められる時代になりつつある。

(小山内)

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(参考リンク)
「スパイの技法」で、実力以上の結果を出せ

小山内 聡(おさない そう)
漫画とアニメとゲームが好きで軍事オタクの文系大学生。趣味はノンフィクションを読むこと。はてなダイアリー『日の丸海賊団』で書評を書いています。
http://d.hatena.ne.jp/kurohige-ossadot/
ツイッターはこちら↓
http://twitter.com/#!/ossadot

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